来週は目先の買い場が

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/01/19 16:38

あるかもしれません

米国株安、円高ドル安でも先物夜間取引が高く終わっていたことから、朝方はこれに寄せる形で高く始まりましたが、その後は利益確定売りに押される展開となりました。

週末要因もあるなか、米連邦予算の期限切れを巡る不透明感から買い手控えられた格好です。

東証1部の売買代金は2兆6798億円、騰落銘柄数は値上がり1392銘柄、値下がり574銘柄、日経225採用銘柄では値上がり157銘柄、値下がり59銘柄と、いずれも前引け時点でも値上がり銘柄数の方が多く、全体的に押し目買いが入っていました。

テクニカル指標の一部では過熱感が弱まってきていますが、日経平均の200日線かい離率は+15.12%と高水準ですので、まだ警戒感が払しょくされたわけではありません。

朝方には上回っていた5日線(今日現在:23821円)も終値では回復できませんでした。

日経ジャスダック平均株価は上値が重いながらも反発しましたが、東証マザーズ指数は4日続落しています。

ここへきて日経平均も新興市場もスピード調整をしているので、やや押し目買いのスタンスで見られるようになってきました。

月末から本格化する企業決算の発表を控え、好業績銘柄に買いが入る下地はできつつあるのかもしれません。

できれば来週くらいまでもたついてくれた方が、テクニカル指標も冷やされますし、押し目を拾いやすくなります。

ある程度の調整があった方がその後のリバウンドも期待できますので、来週は瞬間的に大きく調整するところがあれば打診買いの開始かもしれません。

狙い目はやはり中小型株だとは思いますが、押し目を作ってくる段階で上値で大きなしこりをつくっている銘柄ではなく、出遅れているものの方が値動きは軽くなると思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想