東京株式（前引け）＝反落、米株高も目先利食い圧力が強まる

　１０日前引けの日経平均株価は前日比５３円５４銭安の２万３７９６円４５銭と反落。前場の東証１部の売買高概算は８億２４０１万株、売買代金概算は１兆３６７２億１０００万円。値上がり銘柄数は９５７、対して値下がり銘柄数は９８８、変わらずは１１８銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、利益確定の売りが優勢となった。前日の米国株市場でＮＹダウなど主要指数が揃って最高値に買われたものの、年明け以降の日経平均の急騰で目先は上昇一服を余儀なくされている。今週末にオプションＳＱを控え、若干様子見ムードが出ている。足もと外国為替市場でドル安・円高に振れていることも影響している。業種別には化学、精密株が安い一方、原油高を背景に石油株や資源エネルギー関連株に買いが入っている。

　個別ではトヨタ自動車<7203.T>が上昇、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>なども物色人気となっている。アイスタイル<3660.T>がストップ高に買われたほか、エスケイジャパン<7608.T>、カチタス<8919.T>なども値を飛ばしている。オハラ<5218.T>が物色人気となり、ヤマシンフィルタ<6240.T>も買いを集めた。半面、東京エレクトロン<8035.T>、信越化学工業<4063.T>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983.T>も軟調。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>が急落したほか、鳥貴族<3193.T>も大きく値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）