【買い】4098:チタン工業

著者:伊東聡
投稿:2018/01/05 16:35

同社の特許に注目。

同社の特許に注目。

「チタンニオブ複合酸化物電極用活物質及びそれを用いたリチウム二次電池」という特許(特許債権者チタン工業・東芝(6502))が17年12月20日に発行したことが注目ポイント。

本発明のチタンニオブ複合酸化物を主成分とする電極用活物質を用いて、金属Liを対極としてリチウム二次電池を作製した際に、活物質1g当たり54mAで行った充放電試験における1サイクル目の放電容量が280mAh/g以上となる。当該チタンニオブ複合酸化物を正極または負極活物質として用いた電池用電極に用いることができ、特に、リチウム二次電池に優れた特性を有するという。

また、17年12月12日、酸化チタン事業再構築計画を発表しこれまで超微粒子酸化チタンをコア事業と位置づけ、新製品の開発および既存製品の拡販に鋭意取り組んできた。

また、17年7月にFDA(米国食品医薬品局)によるGMP査察を受け、紫外線カット化粧品に使用される超微粒子酸化チタンの製造設備(ST-4工場)がOTC原薬製造所として承認されたので、今後は海外からも旺盛な需要が見込まれている。

そして、事業規模の拡大を図るため、超微粒子酸化チタン製造設備(ST-5工場)の増設を計画した。一方、基盤事業の顔料級酸化チタンについては、海外メーカーとの競争激化や設備の老朽化等により、採算性を確保することが困難であるとの結論に至った模様。

このため、基盤事業の顔料級酸化チタンについては、製品の製造・販売を終了し、コア事業である超微粒子酸化チタンヘの原料供給に特化させ、酸化チタン事業の抜本的な再構築を図ることとした。

コア事業の超微粒子酸化チタンの増販により、21年3月期に約6億円の売上高増加を見込んでいる。

現在のもみ合い場面は絶好の仕込み場面と見ている。
伊東聡
株式会社G&Dアドヴァイザーズ 投資顧問部部長
配信元: 達人の予想

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