トリプルトップになるのか三角持ち合いになるのか

著者:斉藤紀彦
投稿:2017/12/21 16:32

いずれにしても大型株は・・・

トリプルトップか三角持ち合いか
小安く始まったあとは、5日線(今日現在:22816円)を割り込む場面もありましたが、日銀金融政策決定会合の発表を控え、イベントドリブンの買いから値を戻す展開となりました。

後場に入っても、政策変更がなかったことから安心感が広がり、日銀のETF買い期待もあって小動きながら底堅い展開となりました。

結果的にボリンジャーバンドの+1σ(今日現在:22841円)や5日線を上回って終わりましたので、買い方としてはひと安心という感じだと思います。

東証1部の売買代金は2兆3215億円と少なく、騰落銘柄数は値上がりが1224銘柄、値下がりが742銘柄、日経225採用銘柄では値上がり102銘柄、値下がり113銘柄となっています。

日経ジャスダック平均株価は6日続伸して1990年7月20日以来ほぼ約27年5か月ぶりの高値をつけましたが、東証マザーズ指数は3日ぶりに反落しました。

連日で書いていますが、日経平均の株価チャートでは、1日と12日の高値22994円と19日の高値22990円で、調整を示唆するトリプルトップとなる可能性が意識されるものの、逆に22994円を上に抜けてくると下値切り上げ型の三角持ち合いを上放れる可能性もあります。

企業業績期待が根強いため下値では押し目買いが入りやすいものの、やはり年内は市場参加者が減ってきているだけに、たとえ上抜けしたとしても大きな上昇につながる期待はしづらい部分もあります。

少なくとも年内は引き続き、大型株は利益確定売りを進めながら中小型株の押し目を狙う方が無難だと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想