米雇用統計は堅調な結果でした

著者:斉藤紀彦
投稿:2017/12/09 18:10

ここ2年はクリスマス前に高値をつけています

米雇用統計の結果を受けて米国債利回りやドル円は乱高下しましたが、最終的には株式市場にはプラスと受け止められて大幅続伸となりました。

これを反映して先物夜間取引は安値は22750 -40円安、高値は22870 +80円高で、終値は22820 +30円高でした。

雇用統計が堅調な内容となったことで来週のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げが確実となったほか、来年の経済見通しに対する楽観的な見方が株価を押し上げた格好となっていますが、すでにFOMCで0.25%利上げする確率は96.2%織り込まれていることから株価を左右する材料ではなくなったと言えます。

この流れから週明けの東京市場も堅調な始まりとなりそうですが、やはり23000円台を回復するような動きとなった場合には、段階的に利益確定売りを進めていくことが無難だと思います。

ココ2年の日経平均は、クリスマス前に目先の高値をつけて調整入りしています。

やはり現在の東京市場は海外投資家の売買シェアが約7割とも言われていますので、その投資家がクリスマス休暇に入ってしまうと、上値を追うのは難しくなると思います。

2016年は12月21日が高値となり、2015年は12月18日が高値でしたので、来週早々にということではありませんが、上昇の勢いがいい銘柄から順番に利益確定していくイメージでいいと思います。

また年末まで利益を追求されるのであれば、押し目を待って中小型株にシフトするのがいいと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想