戻りを試す展開が期待されるが、中期トレンドの調整が意識されそう

著者:市原義明
投稿:2017/11/26 13:14

◆短期的には押し反転の形だが・・・

週明け27日(月)の日経平均は、買い優勢ではあるものの、上値は限定的になる想定です。

週末の米国市場は感謝祭の谷間で短縮取引でしたが、小幅上昇で終了しました。S&P500、ナスダック指数が高値更新する堅調な結果でした。

1ドル=111円台の円高は心理的な重石になりそうですが、シカゴ日経先物が+70円の22650円でしたので、週明けは買い優勢でスタートしそうです。

日経平均は5日線、25日線が上向きの上昇トレンド型を回復しているので、買い先行から戻りを試す流れが想定されそうです。

そうなると、11月17日の取引時間中の高値22757円が戻り高値ですから、この水準を超えられるかが注目されるでしょう。

ただし、10月の上昇が歴史的な大きさになっているため、もう少し日柄が必要だと考えています。なぜなら、このまま順調に高値を更新すると13週線との上方かい離が大きくなり、過熱感が意識されてしまうためです。

いいかえますと、25日線、5日線の短期トレンドだけならば押し反転が濃厚と考えられても、13週線や75日線の中期トレンドからは過熱感が解消されていないので、もう少し調整が欲しいということです。

ただし、日経平均の上値が重いことを察知するかのように、先週は中小型株に物色が向かう傾向が見られました。日経平均の上値が重くても、循環物色で個別株は賑わうのではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想