【買い】JXTG<5020>岡安商事・玉川博一

著者:玉川博一
投稿:2017/10/29 17:54

高マージンと原油価格堅調で600円台へ。

EIA週間米ガソリン在庫推移。
JXTG株価は、先週末27日に9月の権利付き最終日の高値592円をようやく、午後になって更新。ほぼ高値引けとなった。
今週は、上値追いに弾みがつき、600円台を試す週となりそうだ。
十分精製マージンが、確保されてることや、原油価格が堅調なことから在庫評価益も望めそうだ。
WTI原油相場も先週はサウジアラビアのムハンマド皇太子の協調減産の期限延長支持発言が引き続き好感され、週末は53.9ドルで終了。
EIA(米エネルギー情報局)が、先週発表した直近の週間在庫統計10/20時点によると、原油在庫は前週から85万バレル増となったものの、製品在庫は大幅減。ガソリン在庫が-546万バレル減の2億1687万バレル、ディスティレートが-524万バレル減の1億2924万バレルと大幅な取り崩しとなりました。8月末と比較してガソリン在庫が-1306万減、ディスティレートが-1992万バレルの減少となり、需給がタイト化しつつあります。
週末ベーカーヒューズから発表された石油リグ稼働数は、737基と8月末の759基から22基も減少し、頭打ち減少傾向となっています。
WTIも5月OPEC総会前高値52ドルを超え、9/28高値52.86ドルも超えてきており、堅調に推移。9/28高値52.86ドルから10/6安値49.10ドルまでの下げ幅の倍返しの56.60が目標となり、大崩はない。週末北海ブレント原油が2015年7月以来の60ドル超え、ドバイ原油も週末57.3ドルまで値を飛ばしてきています。
同社の第1四半期決算は、原油在庫の評価損が-286億だったため営業利益が450億に過ぎなかったが、第2四半期以降は原油在庫の評価益も期待が持てそうだ。同社の場合在庫の評価はドバイ原油1ドルにつき約102億、ドル円1円につき約60億、銅価格10セントにつき約50億の影響がある。同社の通期想定レートはドバイ50ドル、ドル円110円としている。在庫評価もかなり膨らみそうだ。また、信用残も売り長で踏み上げ期待も持てる。PBR0.92倍、PER10.13、配当利回り3.04%。
玉川博一
岡安商事 (株)商品アナリスト
配信元: 達人の予想

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