決算発表の前半ピークに向けて、個別銘柄中心の展開になりそう

著者:市原義明
投稿:2017/10/26 18:38

◆テクニカル的に強弱感が対立しやすいタイミング

27日(金)の日経平均は、強弱感が対立してもみ合う想定です。

26日(木)は、米国株安が心理的な重石になりましたが、小幅プラス圏を保つ底堅い展開でした。

連騰が途切れても、すぐに切り返したのは強そうに感じます。しかしながら、今日の上昇が小幅だったため、チャート的には連騰中の勢いを保つのが微妙な段階に入ってきたと考えられます。

今日は寄り付き段階で5日線にサポートされて反発しています。10月に入ってから5日線に沿って歴史的な連騰記録を伸ばしてきたので、これまでの傾向に沿った反発といえます。

しかしながら、5日線に沿った短期上昇トレンドを保つには、それなりの上昇幅を保つ必要があります。そうしないと角度を保てないからです。

今日の日経平均は21739円で、5日線は21681円です。5日線と株価の差は58円ですが、5日線の右肩上がりを保つためには、今日の上昇幅だと物足りないのです。

『底堅い』の見方を変えれば『伸び悩み』です。今日の上昇を底堅いと思うなら『買い』でしょうが、伸び悩みと思えば『売り』です。

今日の動きはどっちにも取れますし、5日線との関係から考えると強弱感が対立しそうなのため、明日はもみ合いの想定です。

一方、明日27日から来週31日までが決算発表の前半ピークです。約700社の決算発表を控えていますから、日経平均の騰落よりも決算を受けた個別物色が中心になりそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想