過去最高の連騰記録と『バンドウォーク』はどこまで続くか?

著者:市原義明
投稿:2017/10/24 18:34

◆今週に入ってから、終値で2シグマを連続で上回っている

25日(水)の日経平均は、横ばいから小幅反落の想定です。

24日(火)は、反落のスタートからじりじりと上昇幅を広げ、高値引けで16連騰を達成しました。

過去最高の連騰記録を伸ばしましたが、さすがに行き過ぎが目立ってきたと思われます。なぜなら、連日でボリンジャーバンドの2シグマを終値で超えたからです。

ボリンジャーバンドは順張りにも逆張りにも使えるテクニカル指標ですが、強いトレンドが発生したときにバンドに沿って動く現象を『バンドウォーク』と呼びます。

日経平均は、歴史的な連騰記録を達成するとともに、とても強い上昇トレンドになっています。

このため、1シグマと2シグマの間を保つ『バンドウォーク』が続いており、直近では2シグマに沿った急角度の上昇になっていました。

そして、昨日、本日と終値が2シグマを超えました。バンドが1日100円程度拡散していますから、明日も100円程度の上昇なら2シグマに沿った上昇の範囲といえます。

しかしながら、2シグマを2日連続で超えるのはスピード違反だと感じますので、明日は横ばいから小幅反落の想定です。

一方、今日の1シグマが21290円、2シグマが21776円で、バンド幅は486円あります。

1シグマと2シグマの範囲であれば、バンドウォーク継続と考えられるということは、3~400円程度のスピード調整がいつ起こってもおかしくないと考えられます。

歴史的な連騰記録から大相場になる期待もありますが、調整がない上昇相場はないと思います。過熱感が目立ってきたので、相場のムードに流されて無茶なリスクは取らないように気をつけたい場面だと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想