高値の十字足を警戒、選挙前に利確へ 21200円-21500円のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2017/10/20 08:59

高値の十字足を警戒、選挙前に利確へ

19日のNY株式相場はパウエルFRB理事の次期FRB議長就任の思惑などを背景に取引終盤に買い戻された。ダウ平均は一時100ドル超下落したが、5.44ドル高(+0.02%)とわずかながら5日続伸し、史上最高値の更新を続けた。S&P500も0.03%高と最高値更新となったが、アップルなどのハイテク株主体のナスダック総合は0.29%安と反落。
カタルーニャ州独立問題を嫌気した欧州株安などが嫌気。寄り後に発表された米9月景気先行指数が市場予想を下回る弱い結果となったこともセンチメントの悪化。だた、その後、政治ニュースサイトのポリティコが、ハト派として知られるパウエルFRB理事がトランプ大統領によるFRB議長指名の有力候補と報じたことなどをきっかけに反発。


外資系証券経由の注文状況 差し引き80万株の買い越し

買い注文 540万株
売り注文 460万株


本日の日経平均はテクニカル面で高値での十字足が出現、目先の天井を示唆。一部報道で自民300席超える勢いを保つと伝えており、衆院選は自民圧勝と見られ選挙後は材料出尽くしで売りを警戒。本日は軟調と見る。CME日経平均先物の終値は2万1335円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万1448円と比べ110円ほど安い水準。

日経平均株価と上下の節目
 
 2万2666円 1996年の年間最高値
●2万1448円 昨日終値
 2万1335円 CME日経平均先物
 2万1311円 5日線
 2万0898円 窓下限(10月11日高値)



20日(金)
黒田日銀総裁、あいさつ
米中古住宅販売件数(9月)
クリーブランド連銀総裁、講演
イエレンFRB議長、講演

22日(日)
衆院選投開票

※予定は変更することがあります




配信元: 達人の予想