13連騰で記録はストップか?決算発表に向けて指数から個別物色へ

著者:市原義明
投稿:2017/10/19 18:08

◆13連騰中の騰落レシオは107%しかない

20日(金)の日経平均は、歴代トップの連騰記録目前ではありますが、反落の想定です。

19日(木)は米国株高と1ドル=113円台の円安が支えになって、日経平均がついに13連騰を達成しました。歴代2位のタイ記録となり、明日も上昇すれば最長の14連騰に並びます。

記録更新に期待したいところですが、夕刻の欧州株安と円高で先物が下がっているので、13連騰でストップしそうです。

今日は21500円の心理的な節目にも届いてキリがよいですし、来週から決算発表が本格化しますから、一服するのにちょうどよいタイミングだと思われます。

ただし、「日経平均」が13連騰したから、「株式市場」が13連騰したわけではなさそうです。

13連騰中の東証1部の騰落銘柄数を合計すると、値上がり13000銘柄に対して、値下がり12082銘柄で、それほど値上がり銘柄数が多くありません。

騰落レシオにすると107.60%です。2015年の12連騰の騰落レシオは141%でしたし、連騰数が少ないトランプラリーは200%程度でしたから、今回の連騰記録と相場の中身がリンクしていないことを裏付けるデータだと思います。

反対にいえば、騰落銘柄数は適度に調整が入っているため、日経平均が大幅に下がっても、個別株はそれほど下がらないのかもしれません。

もっとも、来週から決算発表が本格化しますから、指数から個別に関心が切り替わるのだと思います。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想