NYダウ平均は短期的にスピード調整に入る可能性は?(10月16日)

著者:山口哲也
投稿:2017/10/16 10:41

先週の概況と今週の見通し

先週のNYダウ(くりっく株365)は続伸。週明け22,819で寄り付いたNYダウは前週末の流れを引きずり一時22,766まで値を下げたものの、その後は底堅い展開となり、10月12日には23,068まで上昇、23,000で引けました。

今週は18日に中国共産党大会があり、このタイミングでの北朝鮮動向に注意が必要です。
北朝鮮による挑発的な行動がある場合は瞬間的にリスクオフとなりやすく米株には弱材料ですが、一方で米国企業の決算発表も本格化するため、底堅い展開が予想されます。

NYダウ週足チャート

NYダウ週足チャート
NYダウの週足チャートを見ると、ストキャスティクスが90%を超える水準で推移しており、過熱感がでていますが、それぞれの移動平均線とその位置関係から上昇トレンド継続中と読み取れ、押し目を拾っていきたいところです。

NYダウ日足チャート

NYダウ日足チャート
一方、日足チャートは200日移動平均線、一目均衡表の雲と基準線が上向きとなっており、こちらも上昇トレンド継続と読み取れます。
押し目待ちに押し目無しという格言もありますが、NYダウのスピード調整があるとすれば、そのドライバーは北朝鮮リスクによるものが考えられ、それほどその蓋然性は高くないものと思われます。
チャート上から読み取れるサポートは22,885(転換線)、その下が22,488(基準線)水準が考えられます。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想