「押し目待ちに押し目なし」の展開だが、さすがに過熱感が意識されそう

著者:市原義明
投稿:2017/10/12 18:37

◆2016年12月の9連騰以来の連騰記録

13日(金)の日経平均は、過熱感が先行して上昇一服の想定です。

12日は、米国株高を手がかりに窓をあけて続伸スタートとなり、連日の高値更新になりました。前日は終値ベースの高値更新まででしたが、今日の高値20994円が2015年の取引時間中の高値(20952円)を更新したので、名実ともにアベノミクス相場の高値になりました。

日経平均は10月に入ってから負けなしの8連騰を達成し、2016年12月の9連騰以来の連騰記録ですから、まさに「押し目待ちに押し目なし」の展開です。

ただし、日経平均の8連騰中に東証1部の騰落銘柄数の値下がり銘柄数が多かった日が半分の4日ありますから、ほとんどの銘柄が上がっているというほどではないといえます。

NYダウやドイツDAX指数が史上最高値を更新しているので、世界的な株高に連動した指数先行の上昇なのだと思われます。

明日も続伸すると昨年の連騰記録に並びますが、さすがに過熱感が意識されそうです。今日の騰落レシオは137.54%まで急上昇しましたし、21000円の大台目前で十字足の小陰線が出現したことも上昇一服を暗示している気がします。

ただし、過熱しているのは地合いの良さの裏返しでもあるので、21000円の節目を意識した利益確定売りと押し目買いが交錯する上昇一服程度の想定です。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想