２５日の株式相場見通し＝売り買い拮抗で上値の重い展開、政局見極めで手控え姿勢

　２５日の東京株式市場は、先週までの短期間での急ピッチな上昇への反動や、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりを懸念した売りが想定される。また、きょう夕方にも安倍晋三首相が記者会見して、衆院解散を表明するものとみられ、今後の政局を見極めたいとの投資家心理から買い手控え姿勢となりそうだ。

　２２日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比９．６４ドル安の２万２３４９．５９ドルと小幅続落した。この日も引き続きアップルの株価下落が、全体相場の重荷となった。２２日は、新型スマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ８」が発売されたが、１１月発売予定の最上位モデル「Ｘ（１０）」を前に、買い控えの動きが出ており新製品の売れ行きに懸念が出ている。このほか、北朝鮮を巡る地政学リスクも買い手控え要因となった。ナスダック総合株価指数は、前日比４．２２９ポイント高の６４２６．９２２と３日ぶりに小幅反発した。

　日程面では、海外で独９月のＩｆｏ景況感指数、米８月のシカゴ連銀全米活動指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）