東京株式(大引け)=216円高、リスクオフ一服受け急反発

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/08/15 15:50
 15日の東京株式市場は北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感が緩み、日経平均株価は大きく上昇した。為替が円安方向に振れたこともプラス材料となった。

 大引けの日経平均株価は前日比216円21銭高の1万9753円31銭と5日ぶり反発。東証1部の売買高概算は16億5080万株、売買代金概算は2兆2363億2000万円。値上がり銘柄数は1537、対して値下がり銘柄数は393、変わらずは93銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオフの巻き戻しで急速な切り返しをみせた。前日の欧米株市場は総じて上昇、米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに続伸し、外国為替市場ではドルが買い戻され、1ドル=110円台前半まで円安が進行、これが主力株中心に追い風となった。日経平均は前日までの4日続落でこの間に500円以上の下げをみせており、テクニカル的なリバウンド狙いの押し目買いや売りポジションを高めていた投資家のショートカバーが全体相場を押し上げた。先物主導の裁定買いも誘発して次第に上げ足を強める展開となった。ただ、1万9800円近辺では戻り売りに押され、もう一段の上昇とはならず、引け際に手仕舞い売りが出て伸び悩んだ。東証1部全体の75%強の銘柄が上昇した。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が買い優勢だったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも上昇した。キーエンス<6861.T>安川電機<6506.T>も高い。ホシデン<6804.T>が値上がり率トップに買われ、ジャストシステム<4686.T>も値を飛ばした。戸田工業<4100.T>富士フイルムホールディングス<4901.T>が物色人気となり、ボルテージ<3639.T>ソディック<6143.T>、GMOインターネット<9449.T>も値を上げた。

 半面、出光興産<5019.T>ブイ・テクノロジー<7717.T>が冴えず、ワイエイシイホールディングス<6298.T>が大幅安、ルック<8029.T>も値を下げた。石川製作所<6208.T>が急反落、ピーシーデポコーポレーション<7618.T>サンケン電気<6707.T>も下落した。スカラ<4845.T>エムアップ<3661.T>などの下げも目立つ。日揮<1963.T>も売りに押された。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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