東京株式（寄り付き）＝ナスダック安と円高警戒で小反落

　２８日の東京株式市場は売り買い交錯もやや売りに押され、寄り付きの日経平均株価は前日比３１円安の２万４８円と反落。

　前日の米国株市場ではＮＹダウが３日続伸し過去最高値を更新したものの、ナスダック指数が反落、ハイテク株売りの流れが東京市場の重しとなる可能性が出ている。外国為替市場でも１ドル＝１１１円台前半で足もと円高含みに推移していることも警戒される。また、内閣支持率が低下傾向にある安倍政権にとって稲田防衛大臣が辞任する意向を固めたと伝わっていることもネガティブ材料。政局が相場に与える影響も懸念される。個別には中小型材料株を中心に短期資金の物色意欲は旺盛とみられ、引き続き企業の四半期決算発表に絡み明暗を分ける展開も想定される。

　寄り付き時点で業種別では３３業種中、８業種前後が高く、値上がり上位に食料品、電気機器、水産など。値下がりで目立つのは空運、紙パルプ、輸送用機器など。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）