閑散相場で明日も方向感のない展開か?エネルギーの回復を待ちたいところ

著者:市原義明
投稿:2017/02/22 18:58

◆実質2兆円割れの薄商いが続いている

23日(木)の日経平均は、小幅続落の想定です。

22日(水)の日経平均は、前日終値をはさんで一進一退の末、1円安で終わりました。3日ぶりの反落ではありますが、ほぼ横ばいの結果です。

3連休明けの米国市場はNYダウが8日続伸の大幅高、欧州市場ではドイツDAX指数が大幅高で今年の高値を更新したにもかかわらず、本日も日経平均はさえない結果でした。

ただ、今日は売買代金が2兆円を超えたので、エネルギーの復活を感じるかもしれません。

しかしながら、本日は急反発した東芝1社だけで約1200億円の売買代金を稼ぎました。ソフトバンク、トヨタの売買代金は400億円弱なので、約3倍の大商いの東芝を除けば、実質は2兆円割れの閑散相場が続いていると考えられます。

日経平均のチャートは崩れていませんし、きっかけ次第で往来相場を抜けやすい水準に位置しています。しかし、欧米株高でもエネルギー不足の状況では、明日の日経平均も動きが少なそうです。

本日と同様に横ばいの可能性もあるのですが、8連騰を達成したNYダウに過熱感がありますし、円高が重石になる可能性があるので、小幅続落の想定にいたします。

日経平均が動かない理由として、来週の28日のトランプ大統領の議会演説を待っているとの見方が出ています。

来週は月末、月初に発表される経済指標などの手がかりが増えますし、日経平均や主力大型株の見送りムードはもう少し続きそうです。

ただし、日経平均の中期的な上昇トレンドは崩れていませんから、日柄調整の期間になっていると考えています。4月の新年度に向けて横ばいを保つと考えていますので、エネルギーの回復を伴った動きが出るまで辛抱の時間ではないかと思います。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想