出光興産、住友化、保土谷化など有機EL関連高い、「iPhone」採用思惑で関連銘柄に継続的な資金流入◇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/02/16 10:55
 出光興産<5019.T>が5日続伸で約3週間ぶりに昨年来高値を更新、住友化学<4005.T>保土谷化学工業<4112.T>ワイエイシイ<6298.T>なども上昇したほか、前日までの2日間で株価を約1000円切り上げたアルバック<6728.T>も利益確定売りをこなししっかり、有機EL関連株への継続的な資金流入が続いている。

 特定の有機物に電圧をかけると発光する有機ELは、ポスト液晶を担う次世代ディスプレーとしてのポジションをほぼ固めており、今秋にも投入される米アップルの「iPhone8」では初の有機EL採用が見込まれるなどで市場急拡大の兆しにある。2017年のスマートフォン用パネルに占める比率は液晶が7割強、有機ELが3割弱と予測されているが、急速に台頭する中国スマホメーカーの有機EL採用が進捗しているほか、iPhoneの次世代機種も採用となれば、この構成は有機EL増勢へと漸次変化を遂げていくことになる。

 また、テレビ向けでも有機ELの存在感がにわかに高まる方向にある。これまでは韓国LGが圧倒的シェアを有していたが、日本の大手電機メーカーも、画像が鮮明な大型有機ELテレビの発売に相次いで動き出していることで、市場が活性化する公算が大きくなっている。昨年12月に有機EL事業会社のJOLEDの子会社化に踏み切ったジャパンディスプレイ<6740.T>や、台湾・鴻海精密工業傘下で経営立て直しを図っているシャープ<6753.T>なども交え、関連銘柄へのマーケットの視線は今後一段と熱気を帯びることになりそうだ。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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