FOMCまでは、小動きの展開で短い足を利用して利幅を狭めてカウンタートレードが有効
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■昨日は、開催されているFOMCの発表を控えて様子見が広がり、115円代前半で小動きの展開となりました。
しかし、そんな中でもNY株式市場は2万ドルの大台目前に迫る勢いで上昇したことも、ドル円の下支え要因になっています。
■さて、明日早朝にFOMCの結果やイエレン議長の発言がありますが、ポイントは、来年の利上げペースを見る上で最も重要とされる「ドットチャート」、そして現状の米経済と動向、特に昨今のドル高に対するけん制発言が出るのか?です。
新トランプ政権の政策の出方を見るまでは、FRBとしても動きがとりづらいのも本音のように感じます。
巨額のインフラ投資を背景にインフレ圧力が強まると言われているものの、現段階で利上げペースを速める根拠などまったくないように感じます。
むしろ来年の利上げは、リセッション入りした時の保険としてのものだとみています。それは、現状が米経済や雇用情勢がピークと見ているからです。
■現状のトランプラリーは、ミニバブルが沸いて出てきたようです。
それは、米経済が金利上昇でドル高になり、そして株高と不動産高騰というのが、実に不思議に思えます。
通常は、金利やドルが高ければ株や不動産は失速するはずですが、今回はまったく逆の展開になっています。ということからすれば、どちらかがおかしい理由付けになります。
■今年は、原油急落から株安に発展、負の連鎖で今年の大半が経過しました。
しかし、11月に米大統領選が行われ「リスクオフ→リスクオン」と変化しました。これだけ崩れた相場がこの短期間に上昇したのは正直、アベノミクス相場以上のようにも感じます。
今年は、国民投票ということをきっかけに、「大衆主義」が勝利し、相場も意外な展開へと導いたのも事実です。であれば今までの相場で言う常識が通用しないという見方をしなければいけない時期にさしかかっているのかもしれません。
■いずれにしても、今年の最大の関門「FOMC」がどのような結果が出るのか・・
個人的には、利食い調整に入る時期に差し掛かかる可能性もあると考えています。
最後にドル円です。
FOMCまでは、小動きの展開を予想しています。
そのため、1時間足を利用して利幅を狭めてカウンタートレードを考えています。
・上値目処… 115.30円
・下値目処… 114.90円
FOMCの結果を想定して、ブレイクアウト狙い。
・上値目処… 116.00円(逆指値買い)
・下値目処… 114.70円(逆指値売り)
本日は2本立てで考えています。
NYダウは2万ドル目前で、しかも本日がFOMCという何かのシグナルなのか・・
最善のリスクヘッジが必要です。