【12月9日予想】年初来高値を更新で絶好調!今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/12/08 23:06

急騰後の急落懸念

*前日の値動き*
12月8日の日経平均は前日比268円78銭高となり、1日を終えました。
大幅に3日続伸しており、前日7日の欧米株式相場が軒並み大幅高となったことで日本株にも先高観からの買いが入り、12月1日以来、1週間ぶりに年初来高値を更新しています。


*為替相場の動き

一方、8日大引け後の為替は14時57分時点では1ドル=113円51~52銭と、前日17時時点に比べ82銭の円高・ドル安水準で推移しています。
前日7日の米金利の低下を受けて日米金利差の拡大観測がいったん後退し、円買い・ドル売りが進みました。
午後には円買いが一服したものの、ECB理事会を控えて様子見ムードが強まっています。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、9日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○鉄鋼(前週比+8.14%)
○石油・石炭(同+6.30%)
○ガラス・土石製品(同+4.58%)
○建設(同+0.52%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、建設業はここ1週間であまり上昇しておらず、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、12月9日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想