イベント前の雇用統計は逆張りが有効

著者:川島寛貴
投稿:2016/11/04 19:23

今夜はジブリナイト!

市場関係者の間では「もしトラ」(もしも、トランプが大統領になったら)とう言葉が流行っているようです。

同氏が大統領になると、米国の経済的損失が1兆ドル(約103兆円)減少すると、英調査機関オックスフォード・エコノミクスが報じました。これは米国のGDPが5%に相当する額です。
個人的には、減税政策、財政出動、ドル安政策を表明しているトランプ氏が当選すると、最終的に経済成長・株価の上昇に繋がると考えるのは素人の考えなのでしょうか。

さて、今夜は雇用統計×ジブリ映画『となりのトトロ』の日です。

しかしながら、来週に控えた米国大統領選挙を前に関心度は薄いと思われ、大きな動きが出るとは予想できません。
先週末に、ヒラリー候補のメール問題再捜査があった影響で、週末リスクを気にする投資も多く、基本的な売買戦略は逆張りが有効だと思われます。

特に、上に跳ねた場合の売りはかなりの確率で勝てるのではないでしょうか。103円に10日まで3000本のオプションが設定されているということもあり、基本的にここを挟んだレンジ(102.50-103.50)を予想します。

ただ、ポジティブサプライズでも上昇しないと思うのですが、予想外に悪い結果が出た場合には、勢いで101円台まで突入するリスクがあると考えます。先日紹介しましたVIX指数が、ついにブレグジットの際の値となる22まで(先週末は15⇒18)上昇していることから、投資家がいかにリスク回避に動いているかが分かります。

以上のことから、今夜の米国雇用統計は、好結果が出て上に跳ねれば売り。
予想よりも下回れば、昨日の安値102.60円を下回る可能性があるのではないかと予想します。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想