株価は煮詰まってきたのでそろそろ動く可能性も【2016/10/17-10/21】

レンジブレイクのフォローで

日経平均株価は10月11日に1万7,074円まで上昇しました。前回「二つの窓を埋めたことで、いったん達成感が出る可能性があるが、下がるべき時に株式市場は踏ん張る傾向にある」と解説しました。1万7,000円台を回復したことで達成感が出ました。しかし、その後は大きく調整に転じることなく、想定レンジ内で、動くようで動かない、まさに身動きが取れない値動きとなった一週間でした。

NYダウは高値圏での値動きではありますが、じりじりと上値を切り下げています。また、ドル円相場は1米ドル104円前後で推移し、小動きの展開です。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

株価チャートを見る限りでは、株価はもみ合いレンジの上限で抵抗線に跳ね返されて、調整に転じました。商いが閑散とする中、下値支持線に沿って小動きの状況が続いています。トレンドが変化したかどうかが判断できない状況が続いていましたが、間もなく三角保ち合いを上下どちらかに抜けます。今後は、そのトレンドでの動きになる可能性が高いです。短期的なレンジの上値は1万7,050円、下値は1万6,450円、それぞれプラスマイナス150円とします。新トレンドが発生した場合はこの限りではありません。

11月8日の米国の大統領選挙に合わせるように、株価は小動きに終始し、方向性が出るのを待っているかのようです。なお、日銀によるETF買入が10月に入ってからさほど行われてない点も考慮しておきましょう。