東京株式(大引け)=243円安、米株安・円高受け1万6500円割れ着地

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/09/30 15:51
 30日の東京株式市場は米株安や円高の影響を受けてリスクを回避する動きが優勢となり、日経平均株価は一時290円近い下げをみせた。

 大引けの日経平均株価は前日比243円87銭安の1万6449円84銭と反落。東証1部の売買高概算は18億1958万株、売買代金概算は2兆461億1000万円。値上がり銘柄数は256、対して値下がり銘柄数は1658、変わらずは64銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始売りが優勢の展開を強いられた。前日の米国株市場ではドイツ銀行に対する投資家の不安心理が再燃し、NYダウが金融株中心に大きく下げたことで、東京市場でも金融株などをはじめ幅広く売り物に押される展開となった。外国為替市場ではリスクオフの流れを映して1ドル=101円を割り込む円高に振れ、主力輸出株にも売りが目立っている。きょうは週末と月末が重なったほか、9月中間期末ということもあって押し目に買い向かう動きも限定的だった。日経平均は日替わりで200円以上の上げ下げを繰り返し、結局、9月末は1万6500円台を割り込んで着地。下期相場入りを目前に引け味の悪さを残した。売買代金は活況の目安とされる2兆円をかろうじて上回った。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が4日ぶりに反落、トヨタ自動車<7203.T>など自動車株も円高懸念で見切り売りが出ている。TDK<6762.T>も軟調。低位では岩崎電気<6924.T>が利益確定の売りに反落、東和銀行<8558.T>など地銀株も安い。朝高のさが美<8201.T>も安く引けた。キユーピー<2809.T>SCREENホールディングス<7735.T>なども下落した。

 半面、三菱地所<8802.T>など大手不動産株がしっかり。明治ホールディングス<2269.T>江崎グリコ<2206.T>など食品株の一角も買いが優勢だった。ソフトバンク・テクノロジー<4726.T>が続急伸となったほか、アスクル<2678.T>が買われ、ローツェ<6323.T>も物色人気が続いている。さくらインターネット<3778.T>イーレックス<9517.T>なども高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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