窓埋め達成で株価は下げ止まるか【2016/09/20-09/23】

著者:横山利香
投稿:2016/09/17 19:23

窓がよく空く相場は右往左往の表れか

日経平均株価は9月15日に、一時1万6,3596円まで下落しました。前回「上昇の過程で窓を空けたので、窓埋めに向かう可能性がある」と解説しました。8月26日と29日に空けた窓を埋め、かつ、短期的な過熱感がオシレーター系のテクニカル指標でも出たこともあり、想定レンジ内での調整となった一週間でした。

これまで堅調だったNYダウは久しぶりの調整となり、ドル買いにも一服感が出たようで小動きの状態です。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

NYダウが上下に大きく動いたこともあってか、日銀は700億円を超えるETFの買い入れを連日行ってこの調整です。CMEの日経平均先物円建は1万6,260円ですが、日本は今週祭日が二日あります。

株価チャートを見る限りでは、日経平均株価が下落する過程で窓を空けました。上げても窓、下げても窓という状況を踏まえると、右往左往している投資家も多いのかもしれません。大きく下落すればリバウンドも期待できますので、下落時に空いた窓を埋めに向かう可能性があるかもしれません。短期的なレンジの上値は1万6,750円、下は1万6,200円、それぞれプラスマイナス150円とします。

最近は地合いのせいか、株価が吹く期間も短くなっている傾向が見受けられます。取引日数も少ないですから、短期的には吹いたら売りの戦略がいいのではないでしょうか。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想