■雇用統計前の神経質な相場状況下、戻り待ち目線
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■昨日は、欧米株価や原油価格の下落を受けて、リスク回避が強まり一時、100円台を付ける場面もありました。
この日の本国政府の経済対策に対する閣議決定がきまったものの、想定の範囲内だったこともあり、材料出尽くしに対する売りも散見されました。
■本日もイベント通過後の材料出尽くしとテクニカル的に売られやすいことから、上値が重く感じる一日になるとみています。
しかし、昨日も動きでもそうですが、100円の節目に対する抵抗感は拭えず、また週末の雇用統計の結果待ちもあって、いつも以上に神経質な展開を予想しています。
■一方、コモディティ市場の原油価格が昨日、大台の40ドル割れとなっているのですが、このドライブシーズンの時期に下落していることが気がかりです。
原油ポジションの動向を見れば、投資筋の買いポジションが前々週の15万6804枚から12万0556枚の買い越しに減少しています。反対に売りポジションは14万1237枚から18万0134枚に急増し、ファンドの新規売りポジションの増加が目立ち、再び「原油安→株安→リスク回避」を想像してしまいます。
もし、この原油安が本格的な調整であるならば、米GDPを含め、今週末の雇用統計が不発ならば、米追加利上げも遠のき一旦、100円割れは否めないとみています。
■更に、そのリスク回避を裏付けるかのように、昨日の金ETF残高も5.94トン増加し、ドル売りの兆しが見え始めています。
本日は、多少のブレはあるものの、戻りを売りたいと考えています。以下は、戻りポイントです。
4時間足ベース
・ボリンジャーバンド-1σ(101.34円)
・先週末安値(101.96円)