■海外勢は大きな円買いのチャンスとの思惑も浮上

著者:平野朋之
投稿:2016/07/29 11:09

■市場の多くは緩和策を実施する見方が大半を占める


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■昨日は、FOMCにより早期利上げ観測が後退したことでドル売り
優勢の展開、しかし、本日開催される日銀会合で追加緩和を検討して
いるとの報道で105円台まで値を戻して終了しました。

本日早朝に、わずか2分間の円の急騰劇があり、市場に驚きが走りましたが
誤発注との噂が流れています。

この誤発注が何を意味しているのか‥本日昼過ぎの日銀会合の結果で
全てが分かりますが、思惑が交差し、ボラティリティーが拡大する中では、
リスク管理は重要です。


■仮に、日銀の追加緩和が実施されたとしてもマイナス金利幅拡大や
国債の買い入れ額増大程度であれば、想定内と判断され今日一日の打ち上げ
花火になる可能性も否めないです。

最後の緩和策を実施することは、最後の円買いのチャンスを提供してくれる
との思惑が、海外勢にはあるようです。


勿論、ゼロ回答であった場合は、失望売りから「行って往い」の展開となり
再び、100円の攻防戦に入る可能性があります。


■本日は、日銀の回答次第といったところはありますが、基本スタンスと
しては「戻り売り」で考えています。
そして、会合結果もそうですが、その後の黒田総裁のコメントにも注目したい
と思います。

テクニカルとしては、ボラティリティーが拡大する可能性があるので、
ワイドに設定しておいた方がいいとみています。

上値ポイント
・日足ベース移動平均75日線…106.70円
・日足ベースボリンジャーバンド+2σ…108.08円

下値ポイント
・ボリンジャーバンド-1σ…102.34円
・ボリンジャーバンド-1σ…100.45円
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想