■FOMC政策金利発表で抑えるべきポイントとは?

著者:平野朋之
投稿:2016/07/27 11:24

■目先は、移動平均75日線を超えるかがポイントに・・・


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■昨日は日本の景気対策が当初の予想よりも小規模にとどまるとの観測から
株式市場が下落し、その流れでドル円も下落し一時、103円台に突入する場面もありました。

しかし、NY市場では、米経済指標が予想を上回る結果を受けて、買い戻される格好と
なり104円台で引けました。


■本日(28日早朝)イベント第一弾であるFOMCです。

当初の予想通り金利据え置きですが、その後の声明文に注目したいです。
というのも9月利上げ観測内容が明記されているのかが最大のポイントになります。

金融政策を決めるうえで労働市場は重要であり、既に回復基調にあることは確認済みです。

しかし、長引く低調なインフレ動向や英離脱後の世界的な経済情勢に関してのイメージが
どのようなものなのかに注目しています。

米株価は史上最高値を更新しつつも、足元の賃金上昇やインフレ動向が確認できない
環境では不安定と言わざるを得なく、世界経済に配慮した金融政策となれば、
少なくても年内は金利据え置きとみておく必要もありそうです。



■今回のFOMCで9月利上げを示唆するものが無いとなると、大統領選を控えて
いるだけに年内の見送りは更に強まることも想定しておくことが大切で、
その場合の為替への影響はドル売りが強まる可能性は否めないとみています。



■目先のテクニカルでは、日足ベースでボリンジャーセンターバンドをしっかりと
調整ポイントとして下ヒゲを付けている点では、まだ買い妙味はあるとみています。


しかし、イベント通過したあとの値位置がどこにあるのか‥?

やはり、移動平均75日線(106.80円)を引値ベースで超えない限りは、
本当の意味でのリスク選好にならないとみています。


むしろ、ここまでの戻り相場が崩されるポイントをしっかりと見極めつつ、利食いを
速めたトレードが有効とみています。



※サポートポイント


・フィボナッチ(7月8日安値~21日高値に対する)
 50.0%押し…103.73円


・水平線…103.37円(7月1日高値)

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想