【買い】東洋エンジニアリング(6330):17/3期は重しとなってきた課題消え、豊富な受注案件による増益が見込めそう=GLA小池麻千子

投稿:2016/07/01 08:21

17/3期は重しとなってきた課題消え、豊富な受注案件による増益が見込めそう

日揮、千代田化工建設と並ぶプラントエンジニアリング御三家の一角です。

石油精製、石油化学、肥料製造などの大規模プラントの設計、購買、建設の一括請負を手がけ、世界60ヵ国以上においてプラント建設の実績を持ちます。

また同社は現三井化学のプラント部門発祥ということもあり、エチレンプラントや肥料プラントの建設に強みを持っており、尿素プラント建設で世界シェア25%、アンモニアプラントでは15%の世界シェアを誇ります。

インドや東南アジアでは、エネルギー、素材、食糧の需要拡大を背景に、石油化学、化学肥料等プラントの設備投資が底堅く推移しており、これに加えて、原油価格の回復も追い風です。

15/3期は特に安値圏で推移する原油価格を背景に、産油・産ガス国の投資計画が不透明となり、また北米地域でもシェールガス・オイルの新たな開発計画は抑制傾向にありました。一時20ドル台をつけた原油価格は50ドル前後まで戻り、稼働リグ数も若干の回復が見られています。原油価格が回復してくるとプロジェクトが増加するため、プラントエンジニアリング事業者にとっては追い風となります。

17年3期は課題となっていたブラジル案件が進捗し、豊富な受注高による増益が見込めます。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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