【売り】アンジェス MG㈱(4563)売り圧力強く、反転上昇も一時的にとどまる= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2016/06/21 15:14

■注目銘柄:【売り】アンジェス MG㈱(4563)

遺伝子医薬の開発を行う日本のバイオ製薬企業。
大阪大学医学部助教授の森下竜一による研究成果を基に1999年発足。
2002年に大学発創薬型バイオベンチャーとして初めて東証マザーズに上場した。

■アンジェス MG㈱の経営見通し
平成28年12月期(平成28年1月1日~平成28年12月31日)計画…

売上高:4億円
営業利益:△64億円
経常利益:△64億円
当期純利益:△64億円

■アンジェス MG㈱の経営成績
平成28年12月期第1四半期(平成28年1月1日~平成28年3月31日)における連結経営成績…

売上高:83百万円(前期比+1.6%)
営業利益:△11.8億円
経常利益:△12.3億円
当期純利益:△12.3億円
(出典:平成28年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

■アンジェス MG㈱の投資指標
実績PBR:8.98倍
※6月20日終値時点

割高感がある。
今は購入を控えておいた方が無難だろう。

■アンジェス MG㈱の直近のニュース
アンジェス MG<4563>が大幅3日続落。20日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬(一般名:ベペルミノゲンペルプラスミド、開発コード:AMG0001)について、海外における開発戦略を変更し、現行の第3相臨床試験を終了すると発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。
同社では、14年10月から北米中心に重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬のグローバル第3相臨床試験を実施しているが、被験者の登録ペースが想定よりも遅く、試験完遂には当初計画より長い期間と多くの費用が必要であることが判明。この状況を改善しHGF遺伝子治療薬を海外でより早く実用化する観点から、早期に承認申請データを取得すべく新たな開発戦略に基づいた別の臨床試験を行う方針へ変更することを決定したという。
今後は、有効性の評価を投与された患者における足の大切断あるいは死亡という重大イベントの発生から、重症虚血肢の主要な臨床症状である潰瘍と痛みの改善に変更するほか、試験の実施を重症虚血肢治療の実績が豊富な米国内の施設に限定するなどに変更。これにより、研究開発費用の削減が見込まれるが、16年12月期連結業績への影響は現在精査中としている。
(出典:2016年6月21日)

■本記事のまとめ
株価が一目均衡表の雲の下を推移し、下落傾向が続く見込み。
また直近2年間の業績は前期売上が減収、営業利益も二期連続赤字と振るわないことから、収益の伸び悩みによる株価への影響も懸念される。
本格的な上昇に転じるまではまだ時間を要すると見られるので、一旦手放しておいた方が無難だろう。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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