■大局を無視し「下がれば買い」では勝ちにくい相場展開

著者:平野朋之
投稿:2016/06/09 11:41

■この水準でも要人発言は少なく → 円が買い易い相場展開&原油高


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■NYタイムは特に注目する材料もなく、週初めのイエレン議長の
スピーチをきっかけとした、早期利上げ観測後退からドル売り優勢
の展開が継続されています。


しかし、原油相場が年初来高値を更新することで投資家心理が改善
していることもあり、極度の円買いにはなりませんでした。

ただ、大局を無視して、「下がれば買い」というコメントも多いの
ですが、今年に「下がれば買い」、「下がれば買い」と・・・、
言い続けるのは簡単で、いつかは当たるとは思っていますが、

本当にこの相場の世界で売買をするのであれば、はやり
その時の大きな流れを確認した上で、買い圧力と売り圧力の力関係を
把握する必要があると思っています。




■本日は、先週の雇用統計ショックの後に出てくる新規失業保険
申請件数が材料になりそうです。

テクニカル上では、先週末安値(106.36円)が視野に入り始めたので、
その安値をトライする可能性があるとみています。


■また、ユーロドルの動きにも注目しています。

この1年半くらい下値1.05ドル上値1.14ドルの間で推移していた
のですが、本日はこのレンジの上限である1.14ドルを引値ベースで
超える可能性が出てきています。

その点からも中期的に持ち合い離れする可能性が高く、週間足ベース
では、移動平均200週線をターゲットに上目線でトレードが行われる
とみています。

このユーロドルのトレンドが上昇に変化することで、ドル円にも大きく
影響するのではないかとみています。

また、原油価格も年初来高値を連日更新しているので、ユーロドルも
連れ高になりやすい環境となっています。



■以下、ドル円の平均足の実体部から算出した、本日の目標値です。


上値目標・・・ 第一:107.36、 第二:107.82

下値目標・・・第一:106.36、第二:105.64

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想