■FRBイエレン議長の講演も、ドル円は戻り売り優勢な展開か?

著者:平野朋之
投稿:2016/06/06 20:26

■金のETF残高にも注目

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■本日のアジアタイムでは、株式市場の戻りを横目にしながら、
併せるようにドル円も戻り優勢の展開となりましたが、週末からの
一方通行からの下げに対して、短期筋とみられる買い戻しで
107円を回復しています。


■今夜は、FRBイエレン議長のスピーチが予定されており、
先週末の予想以上の雇用統計の悪化を受けて、議長としてのイメージ
に変化があるのかに注目しています

また、先週末の非農業部門雇用者数以外にも平均時給もさえない展開
だったこともあるのでその点の心境の変化にも目を向けていますが・・・、

・例えば、前回述べた「数ヶ月」というセンテンスがなくなった場合は、
6月、そして7月の利上げの可能性といった見方からドルがさらに
売られる可能性がありそうです。

しかし、反対に前回の講演と同様なコメントとなると、目先ドルが
買い戻される要因になりそうです。
す。




■また、コモディティ市場では、ドルが売られたことで金価格が急騰し
1オンス1240ドル台で推移しています。

金ETF残高にも注目していたわけですが、先週末もSPDRゴールド
シェアの残高も6.24トン増加し、先週だけで12トン強増えています。

やはりこの積み増しは、米追加利上げ後退だけでなく、この先の不透明な
世界経済や景気動向に対するヘッジと見ています。

この金のETF残高が増えている以上、少なくてもリスク選好に
走りづらいのも事実、むしろリスク回避がいつまた発動するのか…
その裏付けをしているのがこの金ETF残高だと考えています。



■今夜の戦略としては、戻り売りをイメージしています。
以下は、戻りポイントとして考えています。


先週末の高安に対するフィボナッチでの戻りポイント(指値売り)
38.2%…107.40円
50.0%…107.73円
61.8%…108.06円


また、逆指値売りでも構えておきたいと考えています。
106.30円(先週末安値)
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想