【買い】タカラレーベン (8897):事業基盤構築着々。堅調な株価推移に期待=GLA小池麻千子

投稿:2016/05/30 19:07

【買い】タカラレーベン (8897):事業基盤構築着々。堅調な株価推移に期待

太陽光発電マンションで5年連続トップシェアの実績を持つマンションデベロッパーです。

主力の不動産販売事業では、自社企画ブランド新築マンション「レーベン」シリーズ及び一戸建新築分譲住宅の、企画・開発・販売を「一貫体制」で行い、用地取得から販売、入居後の管理サービス、リノベーションや住替え時の仲介までを手掛けています。

首都圏・郊外を中心に進出してきましたが、最近は地方の中心市街地へエリアを拡大しています。

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2016年3月期の業績は、売上高が0.9%減の762億6800万円、経常利益が21.4%減の67億800万円と減収減益となりました。(売上の83%を構成する不動産販売事業が5.3%減となる一方で、ストックビジネスの賃貸事業は48.6%増の大幅増収となっています。)
一方、17/3期通期計画は、売上高37.7%増の1050億円、経常利益は107.2%増の139億円に急拡大する見通しで、配当は2円増配の方針としています。
積極的物件取得を行っていることから借入金比率が54%と高いですが、現金も厚く、前期に続き自己株式の取得・増配と、株主還元に積極的です。
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同社はストック・フィー事業の拡大を掲げており、中期的には販売等から得る利益を65%、賃貸・管理、リート参入によるマネジメントフィーなどから得る利益を35%まで拡大しようとしています。

ストック収益による安定した収入を得られれば、不動産取得にかかる支払金利などをカバーすることができるので、、不動産投資を持続的に行っていくことが狙えます。

~太陽光発電事業のインフラ投資法人IPO~
6/2には同社子会社のタカラアセットマネジメントが運用する「タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)」が新規上場します。
インフラファンド市場第一号となりますが、資産運用会社のスパークス・グループ(8739)、不動産運用会社のいちごグループホールディングス(2337)、太陽光発電デベロッパーのリニューアブル・ジャパンも投資法人の上場を計画しており、他社の太陽光IPO が上場することで投資家の関心はさらに高まるでしょう。

17/3期のポジティブな業績予想に加え、18/3期にはREITの上場を計画しており、株価上昇に繋がる材料が継続的にでてくると思います。

小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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