原油買い越し急増で下値リスクも、46ドル割れは米株安、円買いにも発展か?

著者:平野朋之
投稿:2016/05/23 18:30

■ドル円は、4時間足のサポートを割り込むと、戻り売り優勢に


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■本日のアジアタイムでは、先週末の財務相会議でこれといった起爆剤が
なかったことで「円高・株安の展開」が続き、一時109円ミドルまで
ドル安円高が進行しました。

今夜は、G7が通過したことで再度、原油や株式市場に目が向けられると
みています。

特に気になるのが、先週末発表のCFTC建玉報告で原油のファンドの
買い越し残高が76,089枚急増し、368,769となっています。

この水準は2014年7月以来ということで、原油が急落する前の水準
までになっています。



■この急激な買い増しがこの1バレル50ドルを目前に、期待感で
買われているものの、逆に考えれば投げ売りもあり得るので、注意が
必要です。

原油価格の急落ポイントを探ると、移動平均線20日線が46ドルと
なっている為、この水準を下回れば一旦、42~43ドル近辺まで押す
可能性もありそうです。




■今夜は、この原油価格の動きに注目してトレード戦略を考えた方が
得策で、原油売りからユーロ売りを想定しています。


■ドル円に関しては、4時間足で見ると、5月3日からの上昇トレンドに
対するサポートライン上でしっかりと下げ止まっているものの、
原油価格の下落次第では株安につながり、リスク回避の円買いに
発展する可能性も否めません。

その点を考慮してこのサポートラインを割り込む地点で、逆指値の
売りから、更に下げることを想定とした方向で考えています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想