<動意株・6日>(大引け)=トラスコ中山、ジーエヌアイグループ、GMOリサーチなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/05/06 15:03
 トラスコ中山<9830.T>=後場に入り一段高。同社が午後1時ごろに発表した第1四半期(1~3月)単独決算が、売上高463億8800万円(前年同期比6.9%増)、営業利益39億1900万円(同13.8%増)、純利益26億7600万円(同21.5%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。新商品の採用やPB商品の開発力強化を行ったことに加えて、海外メーカーをはじめ、新規取り扱いメーカーの売り上げ増が利益率改善に寄与したという。

 ジーエヌアイグループ<2160.T>=後場急動意。同社は午後1時15分ごろ、肝線維症治療薬としてのF351(化合物名:ヒドロニドン)について、米国食品医薬品局(FDA)による治験許可申請に対する追加データの提出要請を受領したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。既に提出済みの中国GLP基準に準拠した毒性試験結果を補足するものとして、米国GLP基準に準拠した最低8日間の毒性試験結果の提出を要請されたというもの。

 GMOリサーチ<3695.T>=連日のストップ高。同社が4月28日に発表した16年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算が引き続き評価材料となっているもよう。営業利益は8700万円(前年同期比68.7%増)で、通期計画2億2000万円に対する進捗率は39.5%に達している。売上高は8億1200万円(同23.1%増)で着地。主力のアウトソーシングサービスが堅調に推移したほか、同社のプラットフォームを利用して顧客自身がアンケート作成から集計までを行うサービス「D.I.Yサービス」の売り上げが大きく伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 ネクシィーズグループ<4346.T>=ストップ高。同社株は4月中旬以降、上げ足を加速、信用取組は売り残、買い残ともに増勢で信用倍率は1.4倍と需給相場の素地を内包する。日証金では貸株注意喚起の対象となっているが、投機資金の攻勢は勢いを増している。「同社が過半の株数を保有するブランジスタ<6176.T>がここ急速人気化しており、それと連動する動きで注目を集めている」(市場関係者)という。ブランジスタは秋元康氏がプロデュースする新作ゲーム「神の手」の詳細を5月27日に明らかにすると発表するとしており、これが株価の起爆材料となっている。

 島精機製作所<6222.T>=大幅高。同社が2日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想では、売上高が630億円(前期比27.1%増)、営業利益は115億円(同98.9%増)、最終利益は70億円(同2.1倍)を見込んでいる。ニット編み機の世界トップメーカーで豊富な受注残を武器に、円高環境をものともせず収益は急拡大を見込む。これがポジティブサプライズとなった。また、年間配当は前期比7円50銭増配の45円を計画しており、買い人気を増幅している。

 データセクション<3905.T>=ストップ高。同社はソーシャルメディアデータを中心としたビッグデータ分析の草分け的な企業。人工知能(AI)関連としても注目され、ディープラーニング(深層学習)によるソーシャルメディア分析から、商品の利用シーンを発掘するサービスを提供し、企業のマーケティング支援ニーズを取り込んでいる。同社は6日、AIを活用した海外事業「利用シーン発掘サービス海外版」の提供を開始したことを発表、海外向けビジネス展開に向けた取り組みを評価する買いが集中している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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