日銀会合控え「含み資産」物色の再燃も

著者:小野山功
投稿:2016/04/25 08:40

倉庫群の建て替えが課題

■注目銘柄

東京都競馬(9672)

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*4月27日追記

日経平均株価は本日までに3日続落しました。さえない企業決算が重しになり、主力株が売られています。

日銀がマイナス金利導入を決めた1月29日、東京都競馬の株価は6.5%高と大幅に値を上げました。明日の金融政策決定会合の結果は予断を許さない状況ですが、追加緩和が決定された場合は、好感する動きが期待できそうです。

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東京シティ競馬が開催される大井競馬場の家主で、東京都が筆頭株主です。羽田空港にほど近い大井・勝島地区に物流倉庫を展開するほか、プール遊園地『東京サマーランド』が夏場の収益源になっています。

大井競馬場のスタンドリニューアル工事や、在宅投票(SPAT4)システムの機能拡張、東京サマーランドの本館ドームリニューアルなどに前期までの2年間に約200億円の設備投資を行いましたが、大型投資の一巡により株主還元を強化する方針を表明しています。

15年12月期の年間配当は従来予想の年3円から50銭引き上げて、3.5円に増額しました。

同社の中長期的な課題は、稼動率が低迷している勝島地区の倉庫群の建て替えです。老朽化した倉庫の建て替えを表明すれば、成長期待も高まるほか、土地の含み資産を囃す動きも出てきそうです。

テーマパーク事業の収益は天候により変動はあるものの、競馬場や倉庫の賃貸収入が柱ですので、景気変動の影響を受けにくい内需株で、業績面には安心感があります。

日銀の金融政策決定会合の結果発表を28日(木)に控え、市場では追加緩和期待が高まっており、含み資産関連株として注目を集める可能性があります。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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