■原油が包み線形成で、ドル買いにつながる可能性も・・・

著者:平野朋之
投稿:2016/04/21 11:07

目先、110円での戻り待ちの売りも分厚い

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■昨日は、注目されていた米中古住宅販売件数が、予想値を
上回ったことや週間原油在庫が予想値よりも在庫が下回った
ことで、原油価格が年初来の高値を更新したことを背景に
リスク選好のドル買い優勢の動きとなりました。


■年初からのパターン売り(原油安=株安=円買い)は、
昨日に関しては、全くの逆でパターン買いに入ったようです。

特にこれまで低調であった原油価格がここ3日間で、
10%強の上昇で、材料的にも5月にOPECと非OPECの会合
をロシアで行うとイラク高官が示唆したことも買い要因と
なっています。


原油価格の上昇はこれまでのインフレ抑制を排除し、産油国及び
資源国の景気テコ入れにもつながるので、投資家心理としても
好転するのは必然のことと見ています。

また、原油価格の週間足ベースでは、既に先週のローソク足を
抱きこむ形、つまり抱き線(包み線)となっていることも、
今後の上昇要因となりそうなのでチェックしておきたい
ところです。


■本日は、パターン買い継続とテクニカル的にも「目先の」
ボトム形成を確認していることもあって、円売り優勢の展開から
110円台を目指す動きも想定する必要があります。


■しかし、依然として110円手前は、戻り待ちの売りが
厚い印象がありますので、この売りをこなしてから、参入する
ことが望ましいです。

そまた、本日はECB理事会とドラギ総裁会見に注目が集まる
ところです。

既にユーロは追加緩和見通しで売りが先行していたので、
「噂で売って、事実で買う」のパターンになるのか注目したい
ところです。


テクニカル面での、目標値を平均(改良版)で確認すると・・・、
・上値の第一目標は、110.82、第二が110.59、

・下値の第一目標は、109.47、第二が109.15
となっています。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想