■終値ベースで109.47レベルを超えないと、戻り売り優勢なる?

著者:平野朋之
投稿:2016/04/20 10:29

■スト終結も上値を抑える要因に

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■昨日は、原油価格の上昇をきっかけに資源国通貨が買われ、その流れを引き継ぎ円も売られる展開となりました。
また、株式市場も堅調に上昇したこともリスク回避は抑制され、金融市場及び投資家心理が改善されました。

■しかし、原油に関しては、クウェートで石油業界のストが継続していたこを受け、上昇をしていましたが、このストも終結をしたことで、ドル円にとってはマイナス材料で、上値を抑える可能性もあります。

■また、最近の米国の経済指標は予想を下回る内容が発表されていることが気がかりです。
昨日は、米住宅着工件数は前月比8.8%減の108万6000戸と、市場予想を下回りました。特にNYダウは1万8千ドルの大台に達成したことで勢いが増す見通しも合ったものの、経済指標の不調さで上げ悩んでいるのもみられました。

■本日は、109円の攻防戦になるとみています。
4時間足ベースの移動平均線75で完全に上値抵抗になっているのがわかります。
先ずは、この移動平均線75(109.30円)を超えられるかが焦点です。

■また、明日はECB理事会及びドラギ総裁会見があるので、そのスタンスを見極めたいことからポジションはフラットにするとみています。

■テクニカル的には、日足ベースで短期ボトム形成になりつつありますが、平均足(改良版)でみる第一目標値の109.47、ここを超えないと、上値が重くなりそうです。
下値ポイントとしては、108.86、そして更に下は、108.45水準です。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想