本格化するのはむしろ「これから」
■注目銘柄
┗ケー・エフ・シー(3420)
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*4月21日追記
3月半ばに16年3月期業績の上方修正を発表し、営業利益の見通しを16.7億円から23.4億円へと4割ほど引き上げました。
ただ、第3四半期時点で20億円程度の営業利益を確保しており、第4四半期に大幅な減益を見込む会社予想は保守的です。
5月13日に本決算の発表が予定されており、決算発表に向けて再増額修正期待が高まりそうです。
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1965年設立の建設用資材メーカー、トンネル掘削に欠かせない製品が主力です。
JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線は、全長の8割超がトンネル構造。南アルプス等の山々を貫くため、NATM(ナトム)という工法が採用されています。
ナトムには地盤とコンクリート部分を固定するアンカーボルトが多様されます。リニア中央新幹線の工事開始に伴い、アンカーボルトの出荷が本格化することが予想されます。
3月11日には16年3月期業績の大幅な上方修正を発表しました。前期の営業利益は、従来予を40%上回る23億円に伸びる見込みです。
すでにリニア特需が一部現れ、足元の業績面は絶好調ですが、業績寄与が本格化するのは2018年以降とみられます。
当面は業績面への心配が低い反面、株価は予想PER=12倍ほどと割安感があります。流動性が低いこと、また社名(ケー・エフ・シー)から事業内容がわかりにくいことなどから、割安な水準に放置されている状況と考えます。
一昨年にリニア関連として火が付き、株価は上場来高値の4400円まで急上昇した経緯があります。リニア新幹線の工期は東京-名古屋間で2027年迄と長丁場ですが、折に触れて物色を集める可能性がありそうです。
小野山 功
┗ケー・エフ・シー(3420)
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*4月21日追記
3月半ばに16年3月期業績の上方修正を発表し、営業利益の見通しを16.7億円から23.4億円へと4割ほど引き上げました。
ただ、第3四半期時点で20億円程度の営業利益を確保しており、第4四半期に大幅な減益を見込む会社予想は保守的です。
5月13日に本決算の発表が予定されており、決算発表に向けて再増額修正期待が高まりそうです。
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1965年設立の建設用資材メーカー、トンネル掘削に欠かせない製品が主力です。
JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線は、全長の8割超がトンネル構造。南アルプス等の山々を貫くため、NATM(ナトム)という工法が採用されています。
ナトムには地盤とコンクリート部分を固定するアンカーボルトが多様されます。リニア中央新幹線の工事開始に伴い、アンカーボルトの出荷が本格化することが予想されます。
3月11日には16年3月期業績の大幅な上方修正を発表しました。前期の営業利益は、従来予を40%上回る23億円に伸びる見込みです。
すでにリニア特需が一部現れ、足元の業績面は絶好調ですが、業績寄与が本格化するのは2018年以降とみられます。
当面は業績面への心配が低い反面、株価は予想PER=12倍ほどと割安感があります。流動性が低いこと、また社名(ケー・エフ・シー)から事業内容がわかりにくいことなどから、割安な水準に放置されている状況と考えます。
一昨年にリニア関連として火が付き、株価は上場来高値の4400円まで急上昇した経緯があります。リニア新幹線の工期は東京-名古屋間で2027年迄と長丁場ですが、折に触れて物色を集める可能性がありそうです。
小野山 功