ドル円は揉み合い継続へ・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/04/15 15:16

G20の影響は軽微か?・・・・・

昨日の海外市場では、米・3月CPIが予想を下回った事に因るドル売りと、熊本で大地震が起きた事を受けてのリスク回避の円買いが入り、ドル円は一時、108円台後半まで反落する動きとなりました。

しかし、米国株市場が比較的静かな展開を続けていた事や、米国債利回りが小幅に上昇していた事、ラガルド・IMF専務理事が、日銀の介入に理解を示す発言を行った事から、その後、ドルが小じっかりとり、109円台半ばまで値を戻してNY時間を終えました。

本日の東京時間には、五・十日要因や、中国の経済指標が比較的良い数字となった事から、109.70円台まで値を伸ばす動きとなりましたが、日経平均株価が利益確定売りに押された為、その後は、109円台半ばでの揉み合いに移行しています。

この後の海外市場では、米国のNY連銀製造業景気指数、鉱工業生産やミシガン大消費者マインドを見ながらの神経質な展開が続きそうです。一方、G20は為替の過度な変動に反対する従来の姿勢を維持しそうであり、相場への影響は軽微なものに留まりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想