■アジアタイムで新安値更新となると、海外時間では買戻しも

著者:平野朋之
投稿:2016/04/07 11:44

■週間足ベースのチャートで、より大きな流れを確認する必要があり

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■昨日は、2014年10月以来の安値を更新し、110円の大台も
あっさりと抜けています・・。

注目されていたFOMC議事録では、ハト派姿勢が確認されました。
数人のメンバーが利上げに積極的であったことは確認できたものの、
早くても4月の利上げは適切ではないと主張したのが、
大台割れの主因になっています。


■やはり、議事録の内容が世界経済や金融情勢を警戒し、影響
するとみているようです。これは議事録で語った言葉の数、
「グローバル(世界)」は20回以上となっていることからも、
警戒心はいつも以上にあるようです。



■この議事録の内容と日本の介入に対する消極的姿勢をみると、
当面ドル売り優勢になるとみています。

また、テクニカルにおいても週間足ベースでみれば、チャートが
完全にラウンドトップのような被りを見せてきているので
こちらも売り優勢であるとみています。




■本日は、昨日の議事録を踏まえ、アジアタイムは売り優勢と
みています。
しかし、ロンドン、NYタイムでは、目先の買戻しが
あってもおかしくない展開です。

また、ECB議事録やドラギ総裁コメント、さらにイエレン
FRB議長発言もあるので注目したいところです。




■テクニカルとしては・・・、

日足ベースでは完全にボリンジャーバンドのバンドウォークが
始まり売り優勢になっているのがわかります。

これだけ下げてくると過熱感もみたいところですが、オシレータの
RSIは 29.73ポイントと極端に売られすぎていません。

上値ポイントとしては、110円の節目とみています。
下値ポイントに関しては、昨日安値(109.48円)、108.50円と
みています。

週間足を見れば、移動平均線200(104.65円)に接近してきて
いますので、そちらもチャートで確認しておいた方が良いでしょう。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想