■中期トレンド合わせる流れで、戻り待ちの売り

著者:平野朋之
投稿:2016/04/04 19:40

■ドルインデックスは、歪みが発生中?


-------------------------------------------
〜ここまでの動き〜

■本日は中国や香港そして台湾が祝日で市場参加者が少なく、
やはり先週の雇用統計を引きずる展開となりました。

ドル円の安値は一時、111.30円レベルまで売り込まれる展開と
なりましたが、安値からは買い戻し優勢となっています。



■ドル円は、テクニカルで見れば「売り」、そして実需は
「買い」と相場トレンドをつくるまでに至っていないのが
現状です。

現状では、きっかけとなる材料待ちですが、週末の雇用統計
だけではスタンスが取れない状況です。


■視点を変えて原油市場をみると、目先の自律反発局面が
終了し、再度30ドル台に沈んでいる状況です。
この30ドル台でも積み上がる在庫水準に耐えられず、落ち
着くまでは、時間がかかるとみています。

原油市場復活には、二つのポイントがあるとみています。
それは、新興市場の景気回復と商品価格の上昇です。

特に商品市場に関しては、米国先物市場が世界のベースに
なっているので、やはりドル安が絶対的に必要であると
みています。

ドルインデックスは、各通貨に対して高水準であるため、
その歪みが今出てきているという印象があります。


■この様な点を踏まえ、海外情勢や商品市場の動向を考慮
すると、現段階で急いで、米国は利上げする必要は無く、
現状のスタンスをしばらく続ける必要があるとみています。

また、商品市況を示すCRB指数に関しても、2014年から
ダウントレンドの一途を辿り続け、回復の兆しが全くないのも
現状です。


■上記のことを踏まえると、ドル円の戦略は、戻りを待って
売りポジションをためるスタンスになりそうです。

目先の4時間足ベースでみると、ボリンジャーバンドも
下向きのため、戻りを売りたいと考えています。

戻りの目途は・・、
・ボリンジャーバンド-1σ(111.80円)
・一目均衡表転換線(111.94円)


現状のドル円は112円ミドルが近いようで、凄く遠く感じます。


平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想