■本日の高値/安値目標ライン
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■注目されていたイエレン議長の講演で、海外の成長鈍化が
米国経済に及ぶリスクやインフレに影響が出ることを言及し、
追加利上げに関しても「慎重に進めるべき」とハト派的な発言
から早期利上げ観測後退し、ドル売り優勢となっています。
■先週までのFRBの高官発言とは対照的な今回の発言は、
これまで積み上げてきたドルポジションを解消する動きに
なっていますが、追加利上げが完全に遠のいたというわけではなく、
ペースが緩やかなものであることは日欧との金利差拡大は
間違いなさそうです。
■今回のイエレン議長の発言は、海外市場に配慮したコメントを
残し、世界経済や金融市場の安定に着手したのかがわかります。
本来の中央銀行がやるべき行動と言動であったのではないかと
みています。
■これで先週からの7連騰も一旦リセットされ、週末の
米国雇用統計モードに移行となります。
本日は前哨戦とも言えるADP雇用統計があるので、多少の
ノイズはあるとみています。
■チャートからしても18日から続いた上昇も下落し、4時間足
ベースのフィボナッチでみると、昨日の安値がちょうど38.2%
押しになっていることがわかります。
昨日の安値を割るようであれば、50%押し(112.22円)、
61.8%押し(111.85円)あたりも想定しておきたいところです。
■また、ユーロドルから確認をすると、4時間足は
ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡散)し始め、
バンドウォークが始まっているのが良くわかります。
このまま上昇すると、3月18日の高値1.1336ドルを
越えるようであれば、1.14ドルも視野に入りそうです。
■本日は、ユーロドルの動きからみてもドル円は売り、
112円の攻防戦とみています。
テクニカルとしては、日足ベースで上値ポイントとして、
ボリンジャーバンドセンター(112.89円)とみています。
下値ポイントとしては、一目均衡表転換線(112.30円)、
112円節目とみています。