■今夜の戦略:戻り待ちの売り戦略 

著者:平野朋之
投稿:2016/03/29 19:32

■NYゴールドの抵抗も、ドル売り要因に・・・


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〜ここまでの流れ〜

■アジアタイムでは、本国輸出企業の実需買いが、ドル円の底値を切り上げました。
ロンドンタイムでは、イースター明けの立会になる為、アジアタイムで形成させたトレンドを継続するとみています。

しかし、114円台ではドルを売る投機筋も多いことから利食い売りも散見されるとみています。


■今夜のポイントとなる経済指標は以下の通りです。
・22:00 米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数
・23:00 米3月消費者信頼感指数

特に消費者信頼感指数に関しては、ここ最近100の大台を割れ、昨年9月から低調な数値になっているので、利上げ見通しに陰りも出る可能性も否めません。

■そして、今夜の一番のポイントは、やはりイエレン米FRB議長の講演になります。
先週からのFRB高官によるタカ派をサポートする内容であれば、114円後半も狙う可能性もあるので要注意です。


■ただし、チャートでは陽線8本目に突入しているので、要注意と言えば要注意ですが、意外とズルズルと上へ持って行かれているので安易な逆張りは禁物と考えています。

陽線を連続8本つけたのは、2014年7月18日~7月30日まで(101.54円→103.07円)となっています。


■ドル円は戻り売り狙いを想定
〜114.00円から50銭刻みで売り〜
ボリンジャーバンドが横ばいで+2σ(114.43円)以上は売り物が出てくると思われます。

また、一目均衡表の先行線を示す雲も厚雲となっていることからも相当の重圧をかけられるとみています。


■最後に、金価格も1200ドルが抵抗になっています。
一目均衡表の先行線を示す雲をみる限りは、簡単に1200ドルを割るのは考えにくいとみており、ドル売り金買いも妙味があると考えています。


※本日のチャートは、金の日足になります。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想