■来週からの重要ポイントと戦略について「戻り売り」

著者:平野朋之
投稿:2016/03/25 20:06

■依然として「戻り待ち」の「売り」が上値を抑えています


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■本日は、グッドフライデーの為、欧米の主要国は休場に
なることから商いは時間の経過とともに細くなり、
値動きも緩慢になりそうです。

今夜、21時30分に米GDP確報値の発表予定ですが、
確報値で、大きくぶれることが少ないことから
インパクトは無さそうです・・。



■来週の展開としては、メインの材料は週末の米国の
雇用統計になるかと思います。

既に予想値は非農業部門雇用者数が20万人増となって
います。

先月の24万人増からの下方修正になるわけですが、
最近のレベルであればそんなに問題はないかと思うの
ですが、ポイントは予想値との乖離がどの位なるのかが
重要です。



■今週のFRB高官からの追加利上げに対する前向きな
姿勢をサポートする材料になるのかに注目が集まりそうです。

裏付ける材料となれば、更なる追加利上げに対する期待感で
ドル買いが先行し、当面の抵抗とされる115円をトライ
することになるかと思います。

しかし、予想値と大幅に下に向けて乖離が大きい場合には、
追加利上げの失望感から売り先行の展開が予想されます。


また、国内では来週から新年度入りすることもあって、
ドル需要もそれなりに出てくるかとみています。

また、4月中に決まるかと言われている再増税延期も
重要です。
仮に延期が決定することで株高が継続され、リスク選好に
なりやすく、ドル円にとってはプラス材料になります。



■テクニカル面では、週足のチャートをみる限りは
戻り売り優勢の展開が続きそうです。

目先は、113円ミドルから、114円前半にかけては、
戻り待ちの売りも多く、シカゴ先物市場においても
円買いポジションの積み増す動きもあるため、
ポジションは、引きつけてからの、戻り売りを積み増す
イメージです。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想