■ドル円に影響を与える「原油アノマリー」では・・・
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■先週末は、注目されていた米消費者物価指数が
前年同月比1.4%の上昇したことで、インフレ兆候を
示す結果となったことから、一時ドル買いが優勢と
なりました。
しかし、原油相場が再び30ドル割れとなったことで
株式市場が下落し、結果的には「リスク回避の円買い」
となり112円ミドルまで値を下げ。クローズと
なりました。
■先週木曜日の米原油在庫統計で大幅増加となった
ことが相場の重石になっていますが、原油のテクニカル面
でも弱さが気になるところです。
月間足ベースでのチャートを見ると、4ヶ月連続陰線と
なっています。
■アノマリーでみてみると・・・、
今月陰線確定となれば、来月はおそらく陰線となる
可能性があるとみています。
このアノマリーとは3・5・7・9という数字で一旦、
反転する見方、つまり今月「陰線確定」の場合は、
26.05ドルの今月安値を安値更新し、更に陰線を下に
伸ばす可能性もありそうです。
■産油国の協調減産で光が見えた原油相場は、在庫増の
重しで再び、底値の見えない底なし沼に足を踏み
入れそうです。
現在の原油価格は、昨年の3分の1の水準にもかかわらず
一向に需要が伸びない背景は、世界的な景気減速が
あるからで、アクセルを踏める状況にならない限りは
原油在庫も総簡単に減少しないとみています。
■本日は、先週同様に原油や株式の動向を睨めながらの
展開で「円買い優勢」と見ています。
先週末、113円の節目をあっさりとした抜けするところを
みれば、再び111円の安値にトライするとみています。
チャートを見ればボトム形成やオシレータ指標では
売られすぎ感は台頭しているものの、週間足をみると
一目均衡表の先行線を示す雲が上値抵抗となっており
反転するのもしにくい状況と考えています。
安易にボトム形成とみて安値拾いの円売りドル買いは
注意したほうがいいとみています。
■この水準で、介入警戒を抱くよりは、トレンドに沿った
トレードが無難とみています。
■テクニカルポイントとしては、上値は113円の節目、
下値は先週末安値112.30円とみています。
本日のチャートは、週間足になっています。