■目均衡表の先行線を示す雲が抵抗で上値が重い展開に・・
--------------------------------------------------------
■昨日は、年初から低迷続いた原油価格が、一時5%を
超える上昇で資源国通貨を中心にリスク選好の展開と
なっています。
■主要産油国の減産合意にイランも加わるとの報道が
伝わると展開は一変し、それまでの沈静化したムードを
振り払ったようです。
これまで原油の供給過剰が相場を重くさせていただけに、
起爆剤としては好材料となったわけです。
更に、米国の生産者物価指数が予想外にプラスに
転じた他、鉱工業生産が5年ぶりの大幅な伸びを
観測したことは、これまでの年内追加利上げ見送り
観測を後退させる内容になったようです。
■しかし、もう一つの注目されていたFOMC議事録で
「世界経済の不確実性のリスクが増大している」、
「物価上昇が確認できるまで待つのが賢明」、
「年内追加利上げに関しての慎重」との修正的な報道が
報じられるとそれまでのドル買いの空気が一変して
売り優勢になっています。
■本日も昨日同様にドルの上値が重たく感じる1日と
予想しています。
原油価格押上げで株式市場もそれまでの沈静化した
ムードを振り払うことができるものの、協調減産だけで
すべてのマーケットをプラスに変えるまでのパンチ力は
いまひとつであるとみています。
■やはり、需要面で息を吹き返してこない限り本当の
底入れとは言い難いと感じています。
マーケットもそれを先読みしているところがあります。
世界経済見通しの改善や先進諸国の金融政策のあり方を
このグローバルマーケットが進んだ現在を見据えると
世界的な金融政策を出すことが必要であると考えます。
それまでの金融政策に頼りきり且つ通貨安競争に歯止めを
かける意味合いでも各国の金融安定化が必至で
あるとみています。
■テクニカルとしては・・・、
4時間足ベースで一目均衡表の先行線の雲に押し出される
可能性もありそうなので、注意が必要とみています。
下値の価格は113.70円前後です。
それを割り込むと昨日の安値113.36円を意識しだしてくる
とみています。
上値に関しては115円を超えない限りは現段階では
買い妙味はないとみています。
本日のチャートは4時間足となっています。
■また、週間足ベースでも一目均衡表の先行線を示す雲が
抵抗になっているのが良くわかります。
115円の重さを確認するには週間足も参考になると
思っています。