■タカ派的な発言の場合、フィボナッチの38.2%?

著者:平野朋之
投稿:2016/02/17 11:22

■但し、115円にトライしたとしても、先行線の雲に跳ね返される可能性が・・・



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■昨日は、価格低迷が続く原油価格に起爆剤ともなる
サウジアラビアなど主要4産油国の協議が行われたものの
減産合意には至らず、またイランが増産意欲をみせた
ことで、再度、30ドル割れとなっています。


■原油価格の長期低迷は、産油国経済の景気低迷だけ
でなく、米国をはじめとした先進諸国のインフレにも
影響が出るため、特に米国の場合には、利上げペースと
直結する材料になるので今年の利上げペース鈍化どころか、
今年見送りになる可能性も否めません。

■そういった意味では米国の「金融正常化プラン崩壊」から
リスク回避ムードが今まで以上に強まる可能性も
ありそうです。

■本日は、東京・ロンドンタイムまでは114円を挟んだ
もみ合いをイメージしています。

■注目はNYタイムです。
特に米国の経済指標(生産者物価指数・住宅着工件数・
鉱工業生産など)は、前回のイエレン議長の議会証言や
先月のFOMCでのコメントを見る限り、国内景気に
配慮するコメントを出しているだけに、来月のFOMCまでの
数少ない経済指標をみて、ジャッジする可能性が
高いため、本日の指標も注目したいところです。


■更に、FOMC議事録公表(1月26・27日分)も予定
されているので、ある程度のノイズはありそうです。

もしハト派的な発言が出るようであれば一旦、自立反発
局面終了も視野に入れる必要もあります。

タカ派的な発言の場合、昨日にもお伝えしたように
フィボナッチの38.2%(115.10円)戻りを再トライ
するとみています。

115円をチャートの髭でトライするのではなく実線ベースで
キープできれば、市場は一旦底入れと見てセンチメントも
改善方向に向かうと考えています。


■テクニカルとしては、本日は4時間足でみていきたいと思います。

一目均衡表の遅行線は現在の価格(日本時間9時)では
チャートとほぼ重なり合っている状況です。

このレベルをキープできれば、遅行線は実線の足の上に位置する
ので買い優勢になるとみています。

しかし、先行線を示す雲は厚く覆われており、115円の重さを
感じながらの展開になるとみています。

結果的には、115円はトライするものの、先行線の雲に
跳ね返される可能性は濃厚とみています。

本日のチャートは4時間足になっています。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想