■「目先」買い戻される可能性も視野にいれる必要も・・・

著者:平野朋之
投稿:2016/02/15 11:25

■フィボナッチでみる「目標値」とは?


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■先週末は、注目されていた米小売売上高が、
前月比0.2%増となったことや原油価格上昇を
きっかけにドル買い優勢の一日となっています。

更に、週末の要人発言も売り手が買い戻しを誘ったとも
ドルの買戻しを誘っていると思っています。



■先週を振り返ると、中国が旧正月入り不在の中、
落ち着くかにみられた金融市場も、リスク回避が
一段と強まる材料が矢継ぎ早に出始めました・・。

ドイツ銀行の経営不安やFRB議長の議会証言での
3月利上げ見送りする可能性示唆、そして原油安に
よる米大手石油会社の経営不振と時間経過と共に
負のループが後を絶たない展開となっています。



■今週は、春節あけの中国の株価に注目が集まり、
その動向次第で、一端の自立反発が出るとみています。

重要なポイントは、上海が下落となったとしても
ドル円が持ちこたえた場合は、ドル円が「目先」
買い戻される可能性がありそうです。



■今週の国会でもこの円高株安について、野党からの
追求がありそうです。

先週に安倍首相と日銀の黒田総裁が首相官邸で会談し、
国際金融情勢や日銀のマイナス金利政策について
意見交換しているようですが、少なくとも口先介入的な
ものはこの先の円高局面ではありそうなので
注意が必要とみています。




■テクニカルでは、先週の下髭陽線で今週の寄り付きが
小高く始まったことで一旦、戻り優勢とみています。

戻りどころとしては、日足ベースで、ボリンジャーバンド-1σ
(114.67円)とみています。


■また、本日はフィボナッチを使って戻りを探りたいと思います。

1月29日の高値と先週木曜日の安値とのフィボナッチでみると、
先ず23.6%戻り(113.53円)、38.2%戻り(115.10円)、
50%戻り(116.35円)となっています。

最近の流れを見る限り戻りどころは、38.2%戻りが
妥当ではないかとみています。


※本日のチャートは、日足にフィボナッチを加えています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想