＜注目銘柄＞＝パルコ、ＰＢＲ１倍割れは売られ過ぎ

改装効果寄与、新店舗の動向も注目

　パルコ<8251.T>は全般の地合い悪から下落を続けていたが、時価のＰＢＲ１倍割れの時価は売られ過ぎであり、１月２１日の９３４円を底に出直る動きが期待できよう。

　ファッションビル経営の先駆的存在で全国の主要都市で店舗を展開。今１６年２月期はインバウンド需要への対応やデジタルネイティブ世代の新しい消費への対応などをテーマに、全店で計約３万３０００平方メートルを改装、これにより第３四半期累計で改装ゾーンの売上高は前年同期比１９．８％増と２ケタ増収を達成。ＰＡＲＣＯカードの新規会員の開拓も進んでおり、通期は営業利益で１２９億円（前期比３．１％増）を見込む。

　渋谷パルコを含む都市再生特別地区の開発計画や１７年開業の「京都ゼロゲート（仮称）」など新店舗も中期的に業績寄与が期待される。（星）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）