ドル/円相場、喫緊のテクニカルポイントは・・・20ヶ月移動平均線!
年初来、中国発の大荒れ相場がやや落ち着きを取り戻しつつある中、昨日13日の日経平均は2016年初めてのプラス引け。(前日比△496.67円)
4日の大発会以来、6営業日連続の下落は戦後初であったこともあり、やっと一息つけたというのが多くの投資家の心情だったのではないでしょうか。
そんな投資家の思いを嘲笑うかの如く、昨日のNYダウ平均株価は大幅反落(▲364ドル)し、日経平均株価も午前中に700円以上の大幅安展開に。
こうなると、昨今の相場環境における「人民元相場」や「上海総合指数」、ないしは「原油相場」といった悪材料はあくまで表面的なものに過ぎず、根本には「本当にFRBはこんな経済状況下、利上げを連続回することができるのか?」という、芥川龍之介晩年の言葉のような“漠たる不安”が世界中に広がりつつあるというのが真相ではないかと考えるのは、ややサディスティック過ぎるでしょうか。
そんな中、市場参加者の“漠たる不安”を客観的数字で確認してみると、シカゴ・オプション取引所(CBOE)がS&Pを対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出・公表している
【VIX指数(=恐怖指数)】の最新数値は25.22p(前日比△12.24%)。この数値は昨年8月に発生した
“中国発ブラック・マンデー”(8・24フラッシュ・クラッシュ)時に付けた40.74pの6割程度。
これを以て“安全・安心”という訳にはいかないものの、昨年8月時における市場参加者の恐怖感とはやや色合いが違うと捉えていいかも知れません。
さらに、もう一つの市場参加者の“漠たる不安”を示す【経済政策不確実性指数】(=各国経済政策の影響に伴う先行き不透明感[不確実性]を示す指標・統計のこと。「世間が抱く不確実性の鏡」とも。)を見てみると、最新の米国における同指数は103.41p(2015年12月数値)。ちなみに1985年1月以降の同指数最大値は、ギリシャ財政問題に伴う欧州危機が騒がれていた2011年8月時に付けた245.13p。現状数値からは大いに「伸び代」がまだ残っているという見方がある一方で、世間一般が抱く「不確実性」の実感は当時の半分以下であるという事実を認識する必要があります。
ドル/円相場においては、
20ヶ月移動平均線である116.90円が喫緊の重要テクニカルポイントとなっており、当該ラインがサポートラインとなるのか、はたまた下抜けトリガー(=ドル安・円高サイクルへの転換)となるのか・・・。
1月相場は当面、「申(さる)大騒ぎ」の相場展開が継続しそうです。
4日の大発会以来、6営業日連続の下落は戦後初であったこともあり、やっと一息つけたというのが多くの投資家の心情だったのではないでしょうか。
そんな投資家の思いを嘲笑うかの如く、昨日のNYダウ平均株価は大幅反落(▲364ドル)し、日経平均株価も午前中に700円以上の大幅安展開に。
こうなると、昨今の相場環境における「人民元相場」や「上海総合指数」、ないしは「原油相場」といった悪材料はあくまで表面的なものに過ぎず、根本には「本当にFRBはこんな経済状況下、利上げを連続回することができるのか?」という、芥川龍之介晩年の言葉のような“漠たる不安”が世界中に広がりつつあるというのが真相ではないかと考えるのは、ややサディスティック過ぎるでしょうか。
そんな中、市場参加者の“漠たる不安”を客観的数字で確認してみると、シカゴ・オプション取引所(CBOE)がS&Pを対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出・公表している
【VIX指数(=恐怖指数)】の最新数値は25.22p(前日比△12.24%)。この数値は昨年8月に発生した
“中国発ブラック・マンデー”(8・24フラッシュ・クラッシュ)時に付けた40.74pの6割程度。
これを以て“安全・安心”という訳にはいかないものの、昨年8月時における市場参加者の恐怖感とはやや色合いが違うと捉えていいかも知れません。
さらに、もう一つの市場参加者の“漠たる不安”を示す【経済政策不確実性指数】(=各国経済政策の影響に伴う先行き不透明感[不確実性]を示す指標・統計のこと。「世間が抱く不確実性の鏡」とも。)を見てみると、最新の米国における同指数は103.41p(2015年12月数値)。ちなみに1985年1月以降の同指数最大値は、ギリシャ財政問題に伴う欧州危機が騒がれていた2011年8月時に付けた245.13p。現状数値からは大いに「伸び代」がまだ残っているという見方がある一方で、世間一般が抱く「不確実性」の実感は当時の半分以下であるという事実を認識する必要があります。
ドル/円相場においては、
20ヶ月移動平均線である116.90円が喫緊の重要テクニカルポイントとなっており、当該ラインがサポートラインとなるのか、はたまた下抜けトリガー(=ドル安・円高サイクルへの転換)となるのか・・・。
1月相場は当面、「申(さる)大騒ぎ」の相場展開が継続しそうです。